採用情報に「社員の声」…有効な質問事項7選

採用情報のコンテンツとして、企業のホームページに置かれることが多いのが、従業員へのインタビューです。「社員の声」、「社員インタビュー」、「従業員インタビュー」など、企業によって呼び方は様々で、仕事や会社に関する質問と、それに対する率直な答えで展開されます。特に就業経験の少ない学生にとっては、企業を知るための貴重な情報といえるでしょう。

企業は、従業員に何を訊き、どのような情報を求職者に向けて発信しているのか。栃木県内100以上の企業のホームページから、質問される回数が多いものを選出しました。

1.入社のきっかけ、動機

「企業を知った経緯」、「業界、業種、会社単体でみたとき、魅力や将来性をどこに感じたのか」、または「○○な部分が、やりたいことと合致した」という項目です。採用情報を見る求職者と同じ目線で語られるので、志望動機の構成を考えるうえでも役立ちますし、企業が持つイメージに具体性を持たせる材料ともなりますね。

ほかにも「応募するに至った決め手」が語られることも多いです。「面接の担当者の人柄が良いことに安心、信頼感が持てた」という例では、人を育てる環境が整っていることをアピールできます

2.休日、プライベートの時間がどの程度確保できるか

一見して、「仕事とは関係なさそう」と感じた人もいるでしょう。しかし、働き方改革の推進がうたわれ、自己研さん、趣味、副業、兼業など、仕事以外の時間と仕事とのバランスを取ることが可能な時代です。

 従業員の有給休暇の取得率、急な事態に休みが取りやすい環境、出勤日数の少なさ、フレックスタイム・サマータイムなどの勤務形態、在宅勤務の有無など、「会社に勤めたときにプライベートの時間も含めて、どんな生活サイクルになるのか」を明示しておくことで、「働きやすさ」をアピールできるのが、この項目ですね。

3.仕事で培った経験や仕事内容

 入社後、初めての部署配属から、現在の仕事に至るまでのキャリアステップについて触れます。各部署の各担当がどういう仕事をするのか、具体的に作業の内容を説明することもできます。働いたことがない学生にとって、ホームページに置かれる一般向けの「事業内容」では、内容が企業寄りすぎて理解が困難でしょう。生の声で、なるべく簡単な説明が必要とされます。企業によっては、図説を挿入し、視覚的にも分かりやすくなる工夫をしています。

4.社風、職場の雰囲気

 「会社の雰囲気を入社前に知りたい」、という声は多く上がります。「上司の人柄」、「○○な人間が多い」、「発言がしやすい」等の内容が多いです。この他にも、この項目の内容は多岐に渡ります(下記を参照)。

 ・従業員同士の距離感、関わり合いの親密さ
 ・コミュニケーションの多さ・少なさ
 ・仕事をする上での連携、体制
 ・従業員のプライベートを重んじているか否か
 ・社内イベント(忘年会、社員旅行、ランチミーティング、スポーツなど)の有無

 コロナ禍で会食や、職場単位での飲み会、多くのイベントが制限されています。求職者の中には、感染症が落ち着いた後も仕事以外で会社の人間とコミュニケーションを取りたくない、という方もいるでしょう。海外に比べて日本の企業は、チームへの従属、団体行動を重んじる傾向にあり、トップの考え方が色濃く反映されます。上に挙げたような情報を事前に提示することで、それぞれの会社に合う人間に応募してもらい、入社前後のギャップを未然に埋めることにも繋がるでしょう。

5.目標、ビジョン

 数年~10年後に達成していたい目標や展望について語られる項目です。ここでは特に役職者や、長く勤める従業員のコメントが参考になります。「その会社で何を成し遂げられるのか」、達成できる目標の規模がわかります。「○○(特殊な技能や技術)を身に着ける」、「課題解決の力が身につける」、「海外の市場で売り上げ○○%を達成する」、「優秀な部下を育てる」など、具体的に語られているほうが、出世とキャリアアップのイメージがつきやすいでしょう。

6. やりがい

  個人において、仕事をする目的は様々です。生活のためと割り切っている人もいれば、やりたいこと・やりがいを重視する人もいます。この項目では「仕事の魅力」、「成長が感じられる体験」、「仕事の規模」、「社会の役に立つ場面」、「人から感謝される場面」について触れられます。この項目も、就業経験の無い学生は体感したことが無いことが多く挙げられるので、具体的な数字を出したり、分かりやすい事例が望ましいでしょう。

7. 学生、中途採用希望者へ向けたメッセージ

 項目の最後に登場することが多いのが、読み手へのメッセージです。新卒者向けで多いのは、「進路決定のアドバイス」、「就職活動における心持ち」、「どういう気持ち・思いを持った人に来てほしいか」といった内容です。また年功序列ではなく、実力重視という会社では「評価制度」に触れ、成果が評価に反映されやすいというアピールの方法もあります。

 応募理由として社風を重んじる傾向がある日本において、「社員の声」をホームページに置く会社は多くあります。「社員の声」のコンテンツをすでにお持ちでも、現在検討中でもぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人:庄司 理
栃木県内の高校生を主とする学生向けの、地元企業紹介メディア”COURSE”の企画・営業を担当。COURSE事業は2022年で5年目。若いうちに「働くとはどういうことか」、「社会に出てどう生き抜くか」を考えるきっかけを提供。栃木県内の高校と、数百の企業を訪問、課題解決策の提案を行う。

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