様々な独自のルールがある高卒採用の中で実は重要な役割を持っているのが、応募前職場見学です。
そんな応募前職場見学について、その目的や流れ、企業が気をつけるべきポイントについて解説いたします!
目次
1.応募前職場見学とは?
応募前職場見学とはその名の通り、就職を希望している高校3年生が実際に応募書類を発送する前に入社をする企業決定の参考の為に実際の職場を見学することです。
実際には高校生の求人票が解禁となる7月末から8月末の夏休み期間に行われています。
大卒採用と違い高卒採用では様々なルールがあり、非常にタイトなスケジュールにて採用活動を行わなければなりません。その中で応募前職場見学は生徒にとって企業、職場への理解を深め応募に繋げるための重要な役割を担っています。
2.応募前職場見学の目的と基本の流れ
応募前職場見学は前途でも記した通り、高校生の採用活動において重要な役割を担っています。学生が実際の職場を見ることで、就職・職業に対する理解を深めることが目的です。理解を深めることで早期離職を予防する事にも繋がり、また企業と生徒のミスマッチを防ぐ目的もあります。
では実際の応募前職場見学はどのような流れで実施されるのでしょうか。
まず応募前職場見学を募集するにあたり、高卒採用の採用選考のスケジュールを簡単にお伝えいたします。
6月1日~ 【ハローワークに求人申し込み開始】
7月1日~ 【求人情報の公開開始】
9月5日~ 【応募書類提出、推薦開始】
9月16日~ 【選考、採用内定開始】
このような流れで高卒採用は進んでいきます。
その流れの中から求人情報の公開が7月に開始されてから推薦が開始される9月まで、つまり7月末から8月末の夏休み期間に応募前職場見学は実施されます。
求人票が生徒に公開され、見学を希望する生徒がいる場合先生から企業へ連絡がありその後日程の調整を行い職場見学を実施することが基本です。
高卒採用の流れ、ルールについては以前まとめておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
3.応募前職場見学のメリット、デメリット
〇応募前職場見学のメリット
・実際に応募を検討している学生と直接コミュニケーションを取ることができるため、ミスマッチを防ぐことができる。
・求人票だけでは伝える事ができない社内の雰囲気を直接伝える事ができ、より企業理解を深めてもらう事ができる。
・事前に職場を見てもらうことで、入社後のギャップを無くすことができるため早期離職のリスクを下げることができる。
〇応募前職場見学のデメリット
・学生を向かい入れるために、当日の流れや内容などをしっかり関係者で打合せを行わなければいけないため時間と手間がかかる。
・担当者だけでなく、現場職員の協力が必要となる為その日の作業効率が下がってしまう場合がある。
・見学の印象によっては学生に悪いイメージを与えてしまう可能性がある。
4.応募前職場見学で企業が気をつけるべき注意点
では、実際に高校生が応募前職場見学に訪れた時、企業はどのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。
そのポイントにを2つお伝えいたします。
① 応募書類を始めとした生徒に書類を求めることをしない
※こちらについてはアンケートや個人情報を聞く行為も当てはまります。
② 本人の状況を聴衆するなど採用選考に直接繋がるような質問や、内定と受け取られるような話をしない。
このような事前選考に繋がってしまうような行為は禁止されておりますので、しっかりと理解を深め配慮を行うことが必要です。
学校に対するその後の採用活動や企業の信頼感へ影響がでてきてしまう場合もありますので、企業側にその気はなくとも、そう思われてしまうような発言・行動には十分注意しましょう。
実際に栃木労働局より公開されている資料「栃木労働局新規学卒者の求人から採用まで(2021年度版)」(https://jsite.mhlw.go.jp/tochigi-roudoukyoku/riyousha_mokuteki_menu/…)の応募前職場見学の項目内でも下記のように記されています。
“応募前職場見学は、生徒が事前に職業や職場への理解を深め、適切な職業選択や、 事前の理解不足による就職後の早期離職の防止を目的として行っていただくものです。
このことをご理解いただき、応募前職場見学が求人者の採用選考の場とならないよう十分にご注 意ください。”
しっかりと注意事項を理解し、より良い応募前職場見学の実施に繋げましょう。
5.応募前職場見学から応募に繋げるには?
ここまで、応募前職場見学について基本の流れや、メリットデメリット、注意点を記載してきました。
デメリットもあったり事前選考とる事をしてはいけない中で、実際に応募へとつなげるためにはどのようなことを職場見学時に実施することが良いのでしょうか。
ポイントを3つお伝えします。
① 社内全体を巻き込んだ職場見学にする
応募前職場見学を実施するにあたり社内に周知することが大切です。
見学での印象で「すれ違った社員の方が笑顔で挨拶してくれて良い印象を持った」「社内の方達の雰囲気が良かった」という意見は多数です。
普段から雰囲気の良い職場であっても、突然学生が見学に来ると焦ってしまい十分な対応ができない事があります。
そうならないためにも、1週間程前には社内全体に周知を行い、学生への挨拶の徹底受け入れる準備をする時間を設けるとよいでしょう。
② 社内の整理・整頓
学生を受け入れる準備として、以外にも重要となってくるのが社内の整理、整頓です。
実際に「会社が汚かった」からという理由で応募をやめてしまった学生も少なくありません。
整理整頓がされていない=あまりしっかりしていない会社 と勘違いを生んでしまう可能性もあります。
学生も企業を選んでいるという意識を持ち、日頃から5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)を心掛け、学生に良い職場の雰囲気を当たられるように取り組むことが大切です。
③ 若手先輩社員の参加
実際学生が職場見学や企業に応募するにあたり、「OB、OGが働いている」「若い社員さんが働いていた」という事実が企業を決める上で安心感を持ってもらうことができ、重要なこととなっているようです。
今までにOBやOGがいなかったとしても、学生から年齢の近い社員が活きいきと働いている姿が見学の際に見られることは学生にとって近い将来の自身と重ねることができより働くことに対する意欲を向上させることができます。また見学の時間内に設けるけることが出来るようであれば、若手社員の方に学生からの質問を答える場を設けることで、より印象に残る見学にすることができます。
6.まとめ
いかがだったでしょうか。
今回ご紹介した応募前職場見学の実施の目的や注意点が、採用ご担当者様、並びに職場見学の担当者様のお力になれましたら幸いです。
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