メンター制度とは?目的と3つのメリットを解説!

1.メンター制度とは

メンター制度という取り組みをご存知でしょうか。近頃、社員の教育としてメンター制度を取り入れる企業が増えています。
メンター制度とは社員が普段抱える悩みを先輩社員が聞き、精神面のサポートを行う人材育成方法です。
新人のサポートを行う先輩社員をメンター、サポートを受ける社員をメンティーと呼ばれます。主にメンターとして抜擢される人はなるべく社歴が近い先輩社員が選ばれ、新入社員の相談役としてサポートを行います。
制度の目的として人材育成・チームワークの醸成・早期離職の防止などが挙げられ、多くの企業は社員間の信頼を築き、会社への定着率を高めるために、メンター制度を導入しています。
そのため離職に悩む企業や社内の人間関係を活性化させたい企業におすすめの制度といえます。今回はメンター制度のメリットデメリットについて解説していきたいと思います。

2.他の人材育成方法の違い

➀ブラザー・シスター制度
新入社員一人ひとりに同じ部署の先輩社員が付き、仕事や日常生活の悩みを相談できる制度です。同じ部署の先輩社員がサポートを行うため、キャリア支援の側面が強いメンター制度に比べ業務に関する実践的な指導に力を入れています。

➁OJT(On the Job Training)
新入社員が実際の仕事を通じて業務を学ぶ研修制度です。同じ部署の上司、先輩が指導役を担い一緒に実践しながら新入社員を指導するため、メンター制度に比べこちらもより実務に関する教育制度である点が特徴です。

➂エルダー制度
「先輩」や「年長者」という意味でありブラザー・シスター制度やOJTと同じく新入社員より数歳年上の社員が指導役となり、現場でのアドバイスや新入社員のメンタル面のケアをすることもあります。

他にも新人教育の一環として社員が新しい組織に早く馴染み、早く活躍することを促すオンボーディングといった取り組みを行う会社もあります。オンボーディングについての記事はこちらのURLをクリック!

3.メンター制度の3つのメリット

➀離職の防止
特に新入社員が離職してしまう理由として
・会社に馴染めない
・将来が不安に感じた
などの理由が挙げられます。その対策としてメンターである先輩との1対1の相談で今後のキャリアについての話や仕事だけでなく些細な悩みも共有することによって安心感を得ることができます。また女性社員の場合、妊娠・出産のタイミングで今の仕事を続けるかといった悩みも出てきます。同性のメンターがいることにより今後のキャリアビジョンを描くことができます。

➁他部署同士のコミュニケーションの活性化
メンター制度の特徴として他部署の先輩が担当することが多いため、直接業務に携わらない社員同士のコミュニケーションが円滑になり、組織の活性化に繋がります。違う部署の先輩社員がメンターになる理由は同じ部署同士の関係だと頻繁に関わっているため、仕事で叱られる場面も出てきます。

この場合、信頼関係を築くまでに時間がかかり相談しないという悪循環に陥る可能性が高くなります。その点他の部署の社員であれば安心して相談することができます。また仕事柄中々社員との交流ができない社員でもこの制度によって人との接する機会が増えるため孤立化を防ぐことができます。

➂メンター自身の成長
後輩にアドバイスをすることで自身の反復学習の効果が期待できます。メンティーへのサポートにより、メンターは
・過去の成功と失敗を振り返る機会を得られる
・相手に分かりやすい話し方を考える
など自分自身を見つめ直し学ぶことができるためメンター自身の成長にも繋がります。新人と接することにより先輩としての責任感と後輩を育成する意識を持つようになり、また若い社員との会話で様々な考え方や視点についても学ぶ機会にもなります。

4.メンター制度の3つのデメリット

➀メンターの負担が大きい
普段の業務に加え後輩をサポートする仕事も担うためメンターにとって大きな負担となります。メンターを選ぶ際には、本人の希望と業務に支障が応じないかの確認も必要になってきます。

➁メンターの質にばらつきがある
メンターとなる先輩社員の知識・スキル・人柄次第で、新入社員とメンティーとなる若手社員の成長に差が出ます。事前研修やメンターへのレクチャー、途中での状況聴取など、内容をメンター任せにしないように注意が必要です。

➂相性によっては逆効果
メンター制度だけでなく、信頼関係が築けないと相談相手がいないということになり、早期退職のきっかけにもなりかねません。逆効果にならないように、両者の相性をよく考えることが大切です。また、状況に応じてメンターを変更するなどの仕組みを用意する必要があります。

5.まとめ

いかがだったでしょうか。今回はメンター制度の目的とメリットについて解説いたしました。
まとめとして
➀離職の防止
➁他部署同士のコミュニケーションの活性化
➂メンター自身の成長
などメンター制度は社員へのメンタルヘルスだけでなく、人材の育成やキャリア形成、コミュニケーションの活性化など、企業にさまざまなメリットをもたらします。また新入社員だけでなく、役員、社長がメンティー、一般社員がメンターとしてアドバイスすることにより世代間のギャップを埋めるといった取り組みなど会社全体をより良くする効果も望めます。
メンター制度を始める流れは以下のようになります。
➀目標の設定
➁運用ルールの設定
➂メンター・メンティーの選定
➃メンターへの研修
➄メンタリングの実施
メンター制度において重要なのはメンティーの目標・ゴールの明確化をすることです。そのためにメンターをする人の選定や社内で制度に関するマニュアルを作成することも必要になってきます。自社の課題に合わせ制度のルールを決めていくことが大切です。

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