県外企業へ就職する高校生はどのくらい?県外就職について徹底解説

高卒新卒の多くは地元企業へ就職します。中には県外へ就職したいと考えている学生がいるのも事実です。今回は高校生の県外就職について徹底解説していきます。

1.県外企業へ就職する高校生はどのくらい?

高卒新卒の多くは地元企業へ就職します。ですが中には県外へ就職したいと考えている学生がいるのも事実です。実際、どのくらいの学生が県外へ就職しているのか、以下のグラフが近年の高校卒業者県外就職率のグラフです。

出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)「第1 令和4年3月新規学卒者(高校・中学)の職業紹介状況」厚生労働省を基に作成

※県外就職率(%)=県外就職者数/就職者全数×100で算出

以上のデータから就職する高校生の内、近年では20%前後の学生が県外へ就職していることが分かります。また県外就職者数の内、最も就職先として多かった地域は東京都でした。

出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和4年度 第1 令和4年3月新規学卒者(高校・中学)の職業紹介状況一般職業紹介状況」文部科学省

このように、高校生の2割近くが県外へ就職している結果がでました。しかし高校生が県外の企業へ就職をする場合、多くの課題があるのも事実です。今回は高校生が就職するにあたって、なぜ県外へ就職するのか、その理由と地元就職との違いを解説していきます。

2.高校生が県外へ就職する理由

以下から高校生が県外、主に都会方面へ就職する理由について紹介します。

➀企業の選択肢が増える

地方に比べ東京都、大阪府など人口の多い地域は比較的企業数、求人数が圧倒的に多いといった特徴があります。特に大手企業の本社も都会である傾向にあります。栃木を含め、地方のエリアは都会に比べ求人数は少なく、働ける職種にも限りがあります。仕事の豊富さの点では都会の方が有利でしょう。

➁様々な人間と会える

都道府県別人口の数では東京都、神奈川県、大阪府のエリアが上位に当たり、このような人の多いエリアでは様々な経歴、国籍の人物との関りを持つことができます。県外での就職は、新しい人間関係を築く機会でもあるため、新しい同僚や友人と出会いを求めるため県外へ出ていく人もいます。

➂給与水準が高い

都会では、地方の企業に比べ基本給が高いところが多く、地方の会社と比べ初任給にも開きがあります。「地域別最低賃金」は、2023年10月以降、全国平均で1,004円(時間額)となり、東京の場合1,113円と全国でも高い給料となっています。比べて地方は都会より最低賃金が低い額となっています。※地域別最低賃金の全国一覧 令和5年度地域別最低賃金改定状況

➃利便性が高い

都会では商業施設はもちろん、交通網が発達しており非常に暮らしやすいといった点もポイントです。美術館、博物館、劇場、ライブハウス、映画館、ショッピングモール、レストランなど、多彩な娯楽施設があり、日々の楽しみや学びの場として充実しています。仕事面だけでなく、こういったプライベートを充実させたい思いで地元を出る人も少なくはないでしょう。

3.高校生の県外就職の実態

以下から高校生の県外就職が少ない理由をご紹介します。

➀県外企業の情報が入りにくい

基本、高校生は学校経由での求人票から企業の情報を得ています。高卒採用を行う企業は主に地元付近の学校へ求人票を送るため、地元企業に比べ他県からの求人情報が入りにくいことが挙げられます。大卒と比べ、個人でオンライン説明会、面接に参加することも難しいため、遠方に就きたい企業があっても中々接触できない現状となっています。

➁生活環境の変化

県外での就職は、慣れ親しんだ地元を出て新しい生活環境に飛び込むことになります。住居、食事、交通手段なども今までとは変わり、地元とは異なる文化や気候に適応する必要があるため、その過程でストレスを感じる可能性があります。県外企業に就く高校生はこの点を考慮して準備を行うことも必要になります。

➂一人暮らしをする必要がある

県外就職に伴う最も感じることの多い問題として、一人暮らしによって地元の家族や友人との接触ができない点です。親や兄弟姉妹、友人との離れ離れになることは、寂しさや孤独感を感じる人もいるでしょう。一方で、新しい環境での自立と成長の機会でもあります。高校生はこれまでの親しい人が誰もいない状況の中、一人で生きていく覚悟が必要となります。

➃経済的な負担

県外での生活には、経済的な負担が伴います。引越し費用から家賃、食費、交通費、など生活費がかかります。地元での就職と違い、より費用がかかるため経済的にハードルが高いというのが実情です。ただ、住宅手当や社員寮がある企業であれば、ある程度費用を抑えられるため、このような福利厚生のある企業へ就職する学生もいます。

➄周囲からの反対

一人暮らしとなるため、高校生は生活面において多くのコストやリスクを負うことになります。保護者としては本人が県外へ出たくても、地元で安定した仕事を見つけてほしいとの意見が多い模様です。高校生は両親や知り合いの意見を参考にして就職先を決めることが依然として多く、高校生の県外就職が少ないことの一因となっています。

4.まとめ

地方出身の人にとって「どこで就職するか」という問題には必ず直面します。高校生は大卒者と違い、県外へ就職するに様々なハードルがあります。

地元の学生を採用したい企業はまさに高卒採用を行うのがベストでしょう。

逆に県外の高校生の採用強化をしたい企業にとっては、高校生が県外に就職しにくい原因を理解することが大切です。なぜ県外で就職するのか、県外の企業を希望する理由は何か高校生視点を把握することが重要です。

ぜひ今回挙げた内容をもとに、自社の待遇面やアプローチ方法を改善し地元企業で働くメリットを伝えられるような採用活動に取り組みましょう。

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