高卒採用の面接は、単なる選考の場ではありません。生徒たちにとって「社会人としての第一歩を踏み出す」大切なきっかけとなる時間です。
高卒採用には「一人一社制」というルールがあり、内定が出たら基本的に辞退はできません。そのため、面接の印象が悪いと、「行きたくないけど行くしかない」という状態で入社し、早期離職につながる恐れがあるのです。
だからこそ、面接は「ここで働くのが楽しみ」と思えるような時間にする必要があります。
この記事では、そんな理想的な面接を実現するために、高卒面接の流れ、注意すべきNG質問、最適な面接官の構成、効果的な質問例、企業PRのポイントについて解説していきます。
目次
1. 高卒採用面接の基本ルール【再確認】
厚生労働省が定める高卒採用の面接ルールは以下のとおりです。
- 面接開始は9月5日以降
- 一人一社制(他社との並行応募・内定辞退は原則NG)
- 書類選考・筆記試験は開始日以前の実施不可
- 誠実で公平な対応が求められる
NG質問に要注意
厚労省のガイドラインでは、以下のような質問は禁止されています。意図せず聞いてしまわないように、面接官全員で事前に共有しておくことが大切です。
- 宗教や支持政党など、思想・信条に関すること
- 出身地・本籍・国籍
- 親の職業や家計状況、兄弟の学歴など家庭環境
- 結婚・出産・将来の家族計画
- 住宅の所有・賃貸・通勤方法に関する詮索
2. 面接の流れと構成:だれが面接するのかが重要
一般的な面接の流れ
- 受付・あいさつ
- 会社紹介(2~3分で簡潔に)
- 志望動機・自己紹介
- 質問タイム(企業→生徒、生徒→企業)
- 終了・お礼のあいさつ
役員中心の面接は要注意
役員ばかりが並ぶ面接では、緊張して本音が出にくくなります。結果として、会社の雰囲気を誤解されたり、無理な印象を持たれたりすることもあります。
現場の社員が同席すると“リアル”が伝わる
面接には以下のような社員が同席すると、働くイメージを持ってもらいやすくなります。
- 配属予定部署の上司
- 現場で働く若手社員(2〜5年目)
- 教育担当・人事担当者
実際に話す先輩や一緒に働く上司の存在は「この会社で頑張れるかも」という安心感につながります。
3. “内定が楽しみ”になる面接をめざす
志望動機を探るよりも、内定後に「ここで働きたい」と思えるような空気をつくることが重要です。
具体的には以下のような印象を与えられると理想的です。
- 自分の話をちゃんと聞いてくれた
- 働く人たちが親しみやすかった
- 先輩が相談に乗ってくれそう
- この会社で頑張りたいと思えた
高校生に響く質問とは?
形式的な質問ではなく、自然な会話に近い質問が、緊張をほぐし本音を引き出します。
おすすめの質問例としては以下のようなものが挙げられます。
- 最近ちょっと嬉しかったことは?
- 学校で楽しかった行事は?
- 働くことにどんなイメージがありますか?
- 得意なことって、自分でどんなふうに感じてますか?
働く未来が見える企業PRを
ただ企業の良い面を紹介するのではなく、実際に働くイメージを想像できるように伝えることが大切です。
- 入社2年目で現場リーダーになった社員がいる
- 毎日、仕事内容を先輩と確認する体制がある
- 資格取得支援制度で〇人がスキルアップしている
抽象的な「やりがい」ではなく、具体的なエピソードがより響きます。
【まとめ】“納得できる内定”で早期離職を防ぐ
いかがでしたか?
高卒採用の面接は、単なる選考ではなく、未来の社会人との大切な出会いの場です。
公正・誠実な面接運営とルール順守はもちろんのこと、一緒に働く人が面接に出てくる“リアルな構成”、そして自然に話せる質問で安心感を持ってもらうこと。
これらはすべて、入社後のギャップをなくし、早期離職を防ぐために欠かせないことです。
「ここで働くのが楽しみ」と思える面接が、内定後の不安を減らし、定着と成長につながります。
高校生たちが納得して社会人としての第一歩を踏み出せるよう、本記事がその一助となれば幸いです。
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